真実ねー。
真実って目に見えていることだから、何が裏?って話だけど、
俺の知っている話をすればいいだよね?
じゃぁ、俺、尾浜 勘右衛門が彼女の話をしよう。

まず俺たちの中にが毎日いたことだけど、
そりゃ、そのはずだよ。はくのいちに、いにくかったんだから。
え?知ってる。
ああ、そう。
そりゃ、有名だものね、くのたまには、へのファンクラブもあるくらいだし、
え、それは初耳?
じゃぁ、なんで、いにくかったことを知ってるんだよ。
はっ?まぁ、分かったよ話を進めればいいんだよね。
みんなが特に兵助がいる前ではああだけど、
は俺と一対一とかのときは、今みたいな性格だったよ。
だから、の姿が変わっても、俺的にはいつものなわけ。
三郎とか喧嘩してるのも、もう一つのキャラ的なものもあったけど、
本来の彼女は、無駄も、人と関わるのも最小限だから、
気に入っているってのは分かった。
それと、時々、喧嘩で発散したいときには、自分から仕掛けたりしてたし。
そう、仲が良かったのは変わらないってこと。
俺?
俺になんで、今のというか素の性格を教えたかって?
俺には、耳にタコができそうなほど、
さまがあんたらみたいのとつるんでいるのがわかんない!!」
ってのが口癖な幼馴染がくのたまにいるからね。
来るたび来るたび、今日はがどうだったかって聞いてね。
だもんで、あの事件。そう、早乙女 連さんの荷物ぐちゃぐちゃってのも、彼女らだし。
聞いたら、嬉々として教えてくれたよ。
うん。仕返しはやめた方がいいよ。ただでさえ、羨ましがられて、
消そうって熱狂的信者みたいなレベルの奴もいるんだよ。
手を出したら、いい言いわけができるだけ。
だから、が、わざわざ守るために公言してたじゃん。

”私は嫌い。”

え、逆だって?
馬鹿だなぁ。
に嫌われるよりも、好かれる方がやばいんだよ。
話し聞けばわかるけど、の幼馴染っていう羨ましすぎる
ポジションの兵助に対してなんて、凄いよ。
今回、早乙女さんが、まだ荷物をずたぼろにされたのは、
のファンな奴らだけど、まだ優しいじゃん?
攻撃とかされるよ。一回兵助も、ほら、死にかけた奴あるじゃん。
うん、崖からとかさ、毒とかさ、犯人見つからなかったけど、
あれって、のファンなんだよね。
で、が切れて、こういうことするな!!ってさ。
それ以来、兵助も大丈夫だし、俺たちにも、さ。
ほら、ヒソヒソされて冷たい視線で終わってるし、
でも、殺気を飛ばしてくるのはやめてほしいよね。
ああ、話しがそれたね。で、早乙女さんの話に戻るけど、
その兵助と付き合っちゃっても大丈夫かってやつね。
あれは、逆だよ。むしろ、もっとやれ。
毎日忍たまに来ていたもくのたまにいるし、彼女らてきには万々歳。
だから、早乙女さんに攻撃するファンも満足してるからしないし、
なにより、嫌いってわざわざ言うほど守るっていうのを分かっている奴もいるから、
くのたまは馬鹿じゃないからね。二回目は失敗しない。
え、なんでがそこまでくのたまにファンがいるのかって?

彼女は、優しくないからね。

はは、また逆って、好きだねその言葉。
まーね。は、くのたまでも大人な考えで、体は子供って、アンバランスだったでしょう。
今は見かけも心も釣り合いとれているけど。
ああ、あれは、成長期だったんじゃないかな。
糸が切れたとか言ってたけど、俺はそういうのよく分からないし。
本人もそう言ってるらしいしね。
話しを元に戻すけど、は、優しくないから、夢を見せてくれるんだよ。
それは、それは現実よりも楽しい夢をね。
希望って奴。現実がきつい奴も多いからね。
特に、この世界で生きようなんて思っている彼女らには。
だから、は愛された。としか言えないなぁ。それ以上は、聞けばいいさ。
本人か、それとも、それを見た彼女らか。

「勘右衛門は見たのか?」


「俺?・・・・・・・さーどうだろう。
俺は見たのかな?見てないのかな?それは、秘密というやつだよ。三郎」








え、なに?ああ、あの時どうして、僕がを疑わなかったて奴?
あははは。僕にはくのたまの幼馴染はいないよ。
だから、いじけないでよ。
そうだね。
彼女が、もし本当に怒っていて、なにかしでかすとしたら、
規模が違うってこと。


雷くらい落ちてくるんじゃないかな?


あははは。僕は、無理だなぁ。を敵に回すのは死んでもしない。
というかできないよ。恐れ多くてね。時々三郎のこと凄いなぁって思ってる。
え、どうしてって、のウソに騙されてるって?夢を見せられたのかって?
何言ってるの?夢を自分で見るものだよ。
それに、

「彼女の右京と左京は、ちゃんと稲荷の神様だったけど?」

「へ?」

「嫌だなぁ。三郎だって分かっているから近づかないものだとばかり」

「何言ってるの雷蔵?」

「伊作先輩も見える人だから、毎度毎度祈ってるんだよ。不運なくなりますようにって、
あははは。僕も願ったなぁ。迷い癖がなくなりますようにって」

「え、え?」

「見える人結構多いからねこの学園。あれ?知らなかったの?有名だよ」


は、神様と共に生きる神に愛された子供だってね。
だから、彼女の望みは叶っていたんでしょう?
体がずっと一年のままなんて、それが運よくあのときまでなんて、
そんなこと何分の何の確立だって思ってるの?
彼女は本当に、糸を切ったんだよ。
そして、彼女は見えないものがちゃんと見えているさ。僕らのように。
違うのは、払う力も味方にすることもできるくらい、後ろが大きいだけ。
だから、僕も、時々払ってもらうんだ。


「彼女は嘘ついたことなんて一度もないんだよ。三郎」













2010・3・18