どうしたもんか。うん、どうしたもんか。
一応、触ってみるか。
ふに。
・・・・・・柔らかい。
ましょまろっていうものの柔らかさが胸(まぁまぁある)
だったから、このくらいの柔らかさか。
知れて良かったなぁ。俺ってばしがいない童貞で、非モテだから、
胸の柔らかさって言われても分からなかったし。
これで、ましょまろが作れる。
「というわけで、朝起きたら息子が家出して帰ってきたら娘になってた」
「・・・・・・5年は組今すぐ集合ぅぅぅぅぅぅうぅ!!!!」
と、教室に入って峰に言えばいつもの冷静沈着な態度を崩して叫んだ。
【もはや危険物扱い】
今、目の前、ちょっと大き目の5年生忍たまの服を着た
普通顔の女の子がちょこんと座っている。
俺達三人は、彼、いいや彼女を学園で一番安全な場所、峰の部屋へと移動した。
相変わらず、峰は几帳面な顔を裏切る男だ。
ぐちゃと誰か物取りが入ったかのような部屋は、
峰は一度無言で閉め、二度目開ければキチン整理された部屋になっていた。
これが、この男が変なところがだらしない理由だ。
なにもかも、部下がやるからいけない。
そう思うのは俺だけではないはずだ。
横にいるあくびばかりしている木籐だっておもっているはずだ。
そう、なんで今回俺達が呼ばれたのか。
俺は、汗が止まらないわけで。
峰が、がしっと俺の肩を掴むまで、必死に隠していたけれど
もう限界だ。
「さぁて、藤野。教えてくれますよね?前僕が君から貰った本がないんですけど?
君なら分かるはずですよね?」
とにこにこと笑っているが、目が笑ってねぇ。
ていうか、ブリザードが俺には見える。
峰が、かの有名な暗殺集団の頭候補だって知ったばかりの頃、
どうせ簡単に操れるお人形だと思っていた頃が懐かしい。
彼は、頭にふさわしく冷静で、確実に相手の弱いツボを知っている。
俺が知らないと白を切れば、それ以上に不利な内容で脅迫されるだけだ。
それか、俺の嫌いな明太子を山ほど部屋に送るとか
彼女に彼はそれが大好物で。と嘘を言ったりだとか、
ちっちゃい嫌がらせを永遠と続けられそうだ。峰ならやる。絶対やる。
前、まじで怒らせたやつを見たとき、こいつは絶対敵に回してやるものかと誓ったのだ。
「藤野?」
笑顔が濃くなった。俺は、俺の知る限りの全てを告白した。
「へー、つまり今回のは藤野が、前貰った『男が女になる方法』の本を、
が間違って見て使ったと。・・・・・・男が女になるのって読んですぐなるもん?」
「木籐。事実、なっているんです。現実を見なさい」
ぐりと頭をのほうに向けられた木籐は、まじまじとを見ると、
おもむろに胸を掴んだ。
「にゃぁ!!」
「Cカップです。これは、かの有名なおっぱい占い的には、ベストです。
やりましたね。。あ、ちょっと一枚」
パシャリと、写真を撮っている木籐に峰が首に手刀を入れた。
「・・・・・いったぁ。何すんのさ。峰」
「あまた冷やせ。阿呆」
俺は新たな発見に頭にメモをしておいた。
木籐はテンパると微笑を浮かべ、やや丁寧な話し方になるっと。
そして、峰は一定量以上パニクると、昔のような口調と無表情になるっと。
俺が頭メモを記入してる間に、二人は冷静になったらしく、
俺をじっと睨んでいた。
「で、どう落とし前つけんの?藤野」
「え、これって俺のせ」
「ええ、綾部に使う前にに読まれる事態を起こしたあなたの過失です」
と、言われ俺はちらりとを見る。
正直、あの本にこんな威力があるなんて思わず、どこかの物好きに適当な価格で
売りに出すかと思っていたのだ。しかし、こんな絶大な効果があるなんて、
木籐と組んで量産してもいいし、金持ちに高額な価格で売り出してもと頭を掠めたが、
ふわりと香る甘いにおいに、胸をもまれて半泣きで赤くなっているに
そんな考えが吹っ飛んだ。
・・・・・・これは恐るべき兵器だ。
はっきりいって俺は、に対して免疫がある。
他の三人も同じだ。理由は色々だが、俺達はに友情以上のものを感じることは
ミクロもないと思っていた。今、このときまで。
そうだよな。男でああなんだから、女になればそりゃUPするよな。
と、から目をそらし二人を見れば同じことを考えていたようだ。
はははと乾いた笑しか出ない。
俺はとんでもないことをしてしまった。
頭を抱え込んでみたものの、解決策が見つからない。
「どうする?正直、守れるかどうか」
「籍も女にかえて、くのたまにさせず、今までどおり・・・は出来る」
「出来るけど篠神に言ったら、即孕まされて結婚だな」
「他の奴らも・・・・・」
「どこかに隠そうか」
「というか一生女の子?」
と三人で解決策を話あっていたら。
「三人とも、そんな深刻な顔しないでくれよ」
と、服が大きいのだろう手が袖に隠れてしまっている。
俺は、そういうのに弱いので早くぴったりの服を仕立てさせようと思う。
「今回のは藤野のせいじゃない、勝手に読んだ俺が悪い。
それに、あれには一週間あれば戻るって書いてあったから、
大丈夫だ」
なにが、大丈夫?も、もしかして。背筋が寒くなる。
「今、鏡見たんだけどさ。俺が女になってもやっぱり普通だし。
いくら男だらけの忍たまとはいえ、ここの奴らはほとんどイケメン。
俺が女になったくらいで飢えてるわけでもないし。
横には可愛いくのたまだっているし、
俺が一週間女だからって襲う奴なんていないよ」
と笑う顔がやっぱり男のときと同じの笑顔で、涙が出た。
ヤッバイ。当事者、危機感ゼロ。
「俺、みんなに好かれてんだな。ありがとう」
うん。。
俺達頑張るから、孕まされないように頑張るから、
だから、今だけはいつものように笑ってくれるな。
女のお前は、もはや危険物扱いなんだよ。
ほら、見ろ。みんな顔赤くなっただろうが!!
2010・1・26
【リク一段。女体化でGO。やばい。この次どうしよう。考えてないけど始りはこれで】