あの日、包帯だらけのに駆け寄った。
「大丈夫か?」
は笑っていう。
「大丈夫」
どうみても大丈夫じゃない笑顔で。
誰がやったかなんてなんとなくわかる。
けど、その報復をは俺に求めない。
だから俺は、雪の日に雲雀を睨みつけることしかできない。
動けずにいるこの位置が悔しくて、どうしていいか分からない。
ただ一つだけいえるのは、俺はを守りたいと願うそれだけだ。
そう、だから今この状況は守るべき状況だ。
坊主に言われてきてみればツナの親戚のおじさんと戦うことになった。
正月で、子供らしい企画で頬が緩む。
そして、坊主はサプライズだと、いって連れてきたのが、
いつもの制服姿ではないだった。
厚手の着物で白地に水色のなんかの花が入った奴で
すっごくに似合ってた。
一番に言いたくて、走って駆け寄って・・・犬みたいだと思う。
コレじゃ獄寺を馬鹿には出来ねぇ。
でも、さ。勝手に体が動いたんだ。気持ちとかそれよりもはやく。
はそんな俺を笑って挨拶し返した。
「明けましておめでとうございます」
嬉しい。新年あけてに会えた。
「うん。おけましておめでとう。それにしても」
「?ああ、厚着ではないです 着ぶくれでもなくちょっと太りました」
鈍い。
「ん?あ、そういうわけじゃなくてさ。よく似合ってるその恰好」
絶対、顔が赤くなってる。
けど、いわねぇと。
そして、雲雀より先にその姿を見たのが俺であれと願う。
「ありがとうございます」
にっこりと笑う。いつもと違った笑い方。少し照れてる。
こんな見れるなんて・・・言ってよかったと思う。
そして、心の中で悶絶する。
可愛すぎる。出来れば、抱きしめたい。
そして出来れば、俺と一緒に笑いあっていてほしい。
今みたいな顔で。
けど、現実は。
「へー綺麗だな。大和美人ってやつか?」
金髪のえっと名前はディーノさんだっけ?が、に声をかけた。
・・・・・・やばい。
「はぁ、どうもありがとうございます」
やっぱり気付かない。
やばい、やばい、警告音が鳴る。
俺はとっさに二人の間にはいって
「ところでそれなに」
のもっている重箱を指す。
「おはぎです」
ディーノさんが顔を青くした。
まぁ、そこんとこはしょうがないってことで。
「うまそー食っていいんだろう」
「うめぇー相変わらず料理うめぇな」
そういって、さりげなく仲の良さをアピール。
少しだけ、視線を感じる。
だめですよ。ディーノさん。
俺は視線をあわせないで、警告する。
彼女は、俺が守るんです。
たとえ、彼女が望んでなくとも。
それでも・・・。
2008・12・14