ー未来へー
キミはとっても大きくなって強くなって、
・・・・・・それから、綺麗になった。
最初の二つも問題、けど最後のは特に問題。
キミがつくりあげた京洛家いや、いまは桜華家となったあのアホの集まりの集団は
あの頃と違って着実と変わり始めている。
僕から見れば、段々とキミ至上な集団もとい
ファンクラブ的なものへと変化しているように見える。
けれどその過程にいたるまでどんなに大変でどんなに傷ついたか
僕は知っている。
信じてた人に裏切られたときに、キミは涙を堪えてた。
それから二度としまいと一生懸命に笑っている姿に、
今ではキミの付き人になった
鏡と怜奈と柊がそいつらを地獄のほうがましだって目に合わせてた。
キミを嫌ってた怜奈は、今では一番の障害で一番にキミの幸せを祈ってる。
会えば、恭弥さん。姉さまはとても忙しいので(とっとと)帰ってと黒い笑顔で言われて
そのまま帰れば二度とキミに会えないだろうと分かるほどあからさまに。
まぁ、そのおかげで桜華家でキミにちょっかい出す奴は、
怜奈のストレート攻撃にはじまって、鏡の嫌がらせで
柊の強烈な精神攻撃で大体は陥落する。
そういえば、キミは複雑そうに報告しにきた話は本当だよ。
怜奈は鏡と付き合うってさ。
キミは怜奈と僕のこと今でもすまなそうに言うけど
僕はきっと怜奈とのことがなければキミをちゃんと見れなかった気がする。
怜奈もそうだよ。
だって、怜奈が応接室に来たときにいったんだ。
僕と付き合ったことはとても意味があったて、ようやく決心ついたっていうから
何のことだと思えば。
なかなかうまくいかないってぼやいた時期もあったけどようやく落ちたみたいでね。
ああ、キミが報告するよりも先にね。一ヶ月前くらいかな?
それは置いといて、キミさ。
今度からどっか出かけるときは僕に言ってよ。
仕事先で害虫増やしてこないで。
・・・・・・キミに言っても分からないとか不思議そうな顔するけど
少しはわかってよ。
ボンゴレにもひょいひょい来るけど、そのたびに僕より先に
あの長髪銀髪に会いに行かないでよ。
友達って、少し父さんに似てるって、
キミさ、前タイプなのは嘘っていってたけど、本当は好みなんじゃないの?
否定してたけど、それなら会わないでっていったら嫌そうな顔したのはなんで?
言っとくけど、ロンゲヤローはキミのこと狙ってるんだよ!
大体なんで僕っていう恋人がいるって分かってるのに奴らは君の事を狙ってるんだろう。
山本 武!キミもう振られてんの分かってるのにアピールするな。
ディーノは、障害があったほうが燃えるとかいってベタベタするな。
六道は、なんでちゃっかり牢獄から出てきてんの?
なんでキミあいつを出しちゃったの?あいつ仕事がないときは必ずといっていいほど
傍にいるし、口説くし・・・咬み殺しても出てくるし、
このごろじゃ、ヴァリワーのほうもわらわらよってくるし、
そういえば、一己だっけ復活して側近になったんだよね。
・・・・・・今度挨拶しに行かなくちゃね。
害虫が多い。
けれど、それよりも彼女の鈍さをどうにかして欲しい。
なんで、いつもは鋭いのに、こういうことに関しては鈍いの?
文句言いたいけど、僕に見せる笑顔だけが特別だって知ってるから、
なんにもいえない。(この僕がだよ!?)
2009・2・12
あとがき
やっと完結しました。
カモミール〜強くなりたい〜です。
当初予定していたよりも20話くらいオーバーになりましたが、完結できて感動としか言いようがない。
未来編や番外も気が向いたらちょくちょくUPしていくかもしれませんが、
とにかくこれで本編は終了です。やったね。初めて話を完結できました。
嬉しくてしょうがない。
4月20日から2月12日まで・・・・・・約10ヶ月?くらいですかね。
長かったな。うん。
カモミールという題名はその横にある副題のまんまの意味で、
カモミールの花言葉が強くなりたいってわけでつけました。
主人公は色々な挫折とかくよくよしたりとか途中違う道行ってみたりだとか
くねくね道をまがりながらも最終的に自分が望むべき道につけたわけです。
優柔不断で、痛みに鈍く敏感で自己犠牲が強いような振りして
自己愛が強いそんな矛盾を抱いているのが、生きている人のように思えます。
完璧よりも不完全のほうが生きているなって感じられるのではないでしょうか?
いや、それ以上に
完璧なんて誰が定義を決めた!と怒るほどの威力で前を進んでいきたいです。
私情コミコミですが、ここまでごらんになってくださった皆様アリガトウございます。
応援くださった皆様、本当に書くときの源力でした。
ありがとうとしか言葉がない自分が嫌になりますが、5文字程度の言葉のほうが
一番威力があるとは、考え付いた人に敬礼です。
では、終わります。
END