朝目が覚めればまたいつもの世界
ねぇ父様私はいつまで
目の前にある鏡を見れば笑顔な自分
分かっています
全てが終わるまで私は今の私であり続けましょう
長い髪を三つ編みにする
まだ学生が起きるには早すぎる時間
下におりれば化粧をした鏡ちゃんが朝食を作って待っていた
仕事帰りなのだろう
「おはよう ちゃん」
「おはよう 鏡ちゃん」
まだお互いがここにいるんだと確認し合う言葉
ねぇ父様
私は
目の前で名前を呼ぶ二人
私の時にはモノ扱いだったのに玲奈には玲奈とよぶ
名前を呼ぶことを拒否し続けていたあなたは玲奈に恭弥さんと呼ばさせる
それが一体なんだというのか
ポンと肩を叩かれればそこには草さんがいた
私同じく不遇のみでありながらも文句一ついわない
彼は尊敬できる
それとどことなくだがその姿がほんのちょっぴり鏡ちゃんに似ていた
彼からいわれたことならばできうる限りやろうと思ってしまうのもそのためだろう
「なんでしょうか?草さん」
「いや、この資料だがどこにあるか知っているか?」
「あ、それですねそれはえーと」
その姿を雲雀が凄い目つきでみていたなんて
その姿を玲奈が嬉しそうにみていたなんて
は知らない
生徒取り締まり強化の時は、草さんが一緒になってくれた
女一人では危ないと言ってくれた
言った途端雲雀先輩はすごく顔をしかめたが
玲奈がじゃぁ私も恭弥さんと一緒にといってどうにかなった
それにしても草さん
私の戦闘能力の低さをよく分かっている
前一度絡まれてどうしようと思ったときにたすけてくれたんだからあたりまえか
もう季節は秋を通りすぎようとしている
草さんと私の間には少しの会話しかない
それでも重くなく草さんの人柄が優しい人だと分かる
「草さん」
「ん?」
「草さんは優しい人ですね」
「・・・」
「私そんなところ結構好きですよ」
草さんはその言葉で固まって
思いっきり頭を振ると
それから鏡ちゃんからよく言われる言葉を言われた
「いいか。京洛、その言葉は容易に言うな。ここに委員長がいなかったからまだしも」
「?雲雀先輩がなにか?」
「ともかくだ。その言葉は言うな」
「・・・変な草さん」
も草壁も知らなかった
すぐ近くに雲雀が近くにいたことなど
そして次の日
草壁は顔に大きなあざを作っていた
それ以外にも傷がありそうだ
「く、草さんその姿どうしたんですか?」
「・・・なにもいうな」
そういって草壁はから資料を受け取ると去っていった
すると応接室には珍しくと雲雀は二人きりになった
「ねぇ」
「はい」
書類かと思っては雲雀に近づいた
「君さ、草壁と付き合っての?それとも山本 武?」
なんでこんなことを問われているのかよく分からない
もしかして
・・・草さんの主としての警告だろうか
お前なんかふさわしくないとか
「君聞いているの?」
雲雀の完全に切れる前3秒の顔には顔を青くして答えた
「えーと私は誰とも付き合っておりませんが」
「へー」
「だ、大丈夫です。草さんに私はつり合いませんからね」
ワァオ無言の重圧が
「それと武君は」
そう言おうとしたらトンファーが横をすり抜けた
一体何なんだ
雲雀は殺気のこもった目では見た
は震えを隠そうとして必死に腕をつかんだ
「付き合えばいいじゃないか」
だから
なんであなたに決められなきゃいけないんですか
2008。7。21