真っ直ぐと上へ手をのばした
なれない行動はギシギシと関節を鳴らす
あまり見ない光景が視界を塗りつぶす
真っ青な空に白い雲
鉄の塊が小さく自己を主張するように一筋の雲を描く。
あの塊は人間のエゴ人間の望み
空を飛ぶという途方もない夢物語の完成系
思っても願っても叶わないと思っている私はきっと空を飛ぼうなんて思わずに地を這うんだ。
夢を知らなければ良かったと後悔しながら。
けど
けど
それなのに私は
いつの間にか地上から足を離していた。
始まりはいつも言葉から
「好きです」
2008.5.6