「ちゃおっす」
久しぶりに赤ん坊にあった
彼はいつでも気配がない
いつの間にかソファに座って赤ん坊らしからぬ緊迫感を持ち合わせている
「よう、雲雀ここんとこ珍しい人間を飼っているそうだな」
にやりと笑う
僕はその話にイラつきをかくせない
「勝手についてくるんだからしょうがないんでしょ」
「ふ〜ん」
意味ありげに笑う姿は赤んぼうとしてのカテゴリーを越している
そんな姿に理解できないで僕はトンファーを懐から出す
「・・・何か用?戦うってなら大賛成だよこのごろたまっているんだ相手してくれよね?」
「それは京洛 でか」
「関係ないよ」
図星だ
彼女はいてもいなくても僕をイライラさせる
本当にかみころしたい人物だ
「ところで雲雀。の情報知りたくねぇーか?」
「・・・別に」
「ほぅ俺はおまえがさがしているって聞いたんだけどな」
「もう持っているよ。成績も運動も真ん中家族構成は、兄一人だろ?」
「ふ、それだけじゃねぇ」
自分の情報以外の情報があったなんて
そもそもなんで僕はやつのことについてこんなに調べなくちゃいけない
いらないそう言おうと思ったのに
「・・・何と交換?」
「一つだけだに風紀委員をやめさせるな」
その条件を聞いて僕は鼻で笑った
やつがやめるわけがない
「いいよ。情報教えてよ」
赤ん坊はその言葉を聞くとニヤリと笑った
それは端からそうなることを知っていたようで僕はすこし癪に障ったが
赤ん坊は知ってかしらずかそのまま話を進めた
「取引成立だな。まず京洛家を知っているか?
マフィヤやヤクザ ボディガードなどを選出させている日本の中でも一、二を争う武道家だ
そして京洛 は本家の養子だが、その不出来さ故に破門となり
妹が期待の新星として本家にいる 父親 母親とも火事で死亡
破門のさい、鏡という京洛家の主従関係のある一族の男と共に出た」
情報を聞けば聞くほど彼女が弱いと言うことを示していて
それといくらかの情報の矛盾も感じていた
「ふぅん、やっぱ使えないんだね」
「本当にそう思うか?」
赤ん坊の目が光る
僕は彼女にはじめてあったときの恐怖心を思い出して
無言になった
「情報は嘘ではないが、俺はからなにかを感じる
何が何でもやつはボンゴレにいれる。だから雲雀」
「何」
「離すなよ」
その時の赤ん坊の目はえらく真剣で
僕がなんでそんなことなんて言えないほどの眼力を持っていた
夕暮れ
僕は色々と考えていた
それがすべて京洛 のことに苛立ちを感じて群れている奴らでも
かみ殺しに行こうとしているとき彼女はいた
いつもみたく間が抜けた顔していた
それなのに
まとっているものが違かった
そうさせているものが自分じゃないのが無性にいらついて
なんでか勝手にいなくなりそうなヤツにもいらついて
僕はトンファーを握っていた
「邪魔」
「フエバァ」
「なんて顔してるのキミは」
「え?」
「ブサイク」
勝手に来て僕をこんなにもいらだたせて
それなのに勝手に消えるなんて許さないよ
2008.7.21