初めて人に恐怖したことがある
何に恐怖したのか分からなかったけど
だから僕はその人物をよく知っていた


京洛 
できうる限り近づこうと思わなかった人物
その人物に告白され

僕は何度か逃げた
けれど彼女は諦めが悪く何度殴ろうが無視しようが
彼女は諦めなかった

諦めの悪さもさることながら異常な体の頑丈さに何度か驚かされた
常人ならばすぐさま寝込んでいる一発を彼女は少しだけしゃがんですぐさま追いかけてくる

そして今
彼女は僕のテリトリーにいるわけだ


が、


彼女の覚えの悪さは舌を巻く
いや覚えが悪いんではない書くのが遅い
それでは授業中のノートなど書き取れないんではないかと思うほど彼女は遅かった
彼女をみるたびに僕はイライラする
どうしてそばにおくことを許したのかそれすら僕のイライラを増幅させた



2008.7.21