運命って本当にあるのね。
びっくりしちゃった。
前の世界で、私は運命の相手と別れてしまった。
それは、永遠の別れで、私は泣いて泣いて
それでも諦めれなくて、次元を渡った。
何回も何回も間違った世界に来てしまったけれど、
ようやくあなたに会えた。
田村 三木ヱ門。あの人と、瓜二つで名前だってとっても近い。
今日も、私の運命の人のところへ行こうとすると。
「あのですね。大変言いにくんですけれど」
もじもじと頬を赤く染めて教えてくれた男の子。
「田村には、彼女がいますよ」
「え?」
知らされた内容に、声は出たけど、それほど驚きはしなかった。
だって、前の世界でも彼はとてもモテていたから、
だけど、運命って強いんだよ。何があっても、離れない。絶対なんだよ。
今だって、最初よりも邪険にされなくなった。
抱きついても、好きだって言っても、彼の趣味を理解しようとして、
いじくっても何も言われない。
彼女よりも傍に居続けてくれる。
それって、もう、そういうことなんじゃないかな?
「えへへ、三木好きだよ」
「はいはい」
「そういうクールなところも大好き」
「へー」
「ねぇ、三木私のこと好き?」
「嫌いじゃない」
「彼女より?」
「・・・・・・馬鹿にすんな。とお前が同ベクトルなどおこがましい。
ここがなら、貴様はここだぁぁぁぁぁぁ」
三木が表した三角形の弱肉強食のようなグラフで、頂上と底辺を示される。
沈黙していれば、はっと気づいた三木が、
しまった。嫉妬計画が、いかん僕。冷静になれ。とつぶやいた。
「・・・ごほん。取り乱した。まぁまぁだな」
「なにが?」
「まぁまぁだ!!」
よく分からないけど、まぁまぁらしい。
でも、私って完璧主義者だから、三木の彼女をみにいった。
名前は、 っていうらしい。
彼女がいるって場所に行けば、保健室で、
泥だらけの怪我だらけで、全然可愛くない子。男か分からないほどの体。
私を見て、一瞬怯えた彼女に、イラつく。
しかも、そこのイケメンにさっと隠された。
なんだ、それ。なんだそれ。
傷付いたシンデレラは違う王子様に愛されてます。ってか?
「なーんだ。全然大したことないじゃない。
やっぱり、私が運命の相手ってことだよね。
でも、障害物はでっかいほうが嬉しかったのに。
あ、でもでも、可愛くない癖に、こんなに簡単に次の男とか。
どんな手段使ったの?凄い女」
そういえば、彼女を隠した男から殺気を感じた。
恐ろしいなぁ。私、間違った事いってないし、本当のことなのに、
きっと恋は盲目ってやつだね。
うふふ。と彼女から背を向けたとき、彼女の真っ赤な顔でうつむく顔に満足。
彼女は諦めるべきなんだ。だって、私よりも完璧じゃないもの。
私よりも可愛くないもの。
私が傍にいてようやく釣り合うほどの彼なんだから、あなたはどうみてもおかしいよね。
そこのイケメンもおかしいけど、きっと彼は好き者なんだろう。
そういえば、三木は彼女を選んでたんだよね。
やっぱり、そういうことかな。
顔の容姿は二人で、100が持ち点で、
彼女が70なら、彼氏30ってやつ。
運命は時々面白いことになってるから、うん。
だから、ブサイクは永遠に、なくならないってこと。
でもね、可愛い者が、優先順位。
そうでしょう?それに、運命なんて後ろ盾。
最強なあなたと私。
2010・07・31