主人公:完璧な美少女な美少年。
傍を通るといい匂いがする。
自分の美しさを理解している。
それを利用して男どもをたぶらかすのが趣味。
2年作法委員。落とし方に、立花をうならせる。
「将来が末恐ろしい」6年〜4年に愛されられるアイドル。
七松になついており、よく肩車されてどこかへ連れていかれる。
同学年に友人いない。同学+1年は子供っぽくてあまりスキじゃない。



な設定で傍観。







ある日、世界が割れて光の中から光のごとく化身が
うだーらこーだら。
で、天女降臨。4〜6年年上全員魅了。
主人公一人ぼっち。考え方が漢らしく、子供らしくあるので、
おもちゃが盗られたら、それを追いかけるより、新しいものを買い求めるタイプ。



主人公は趣味を鍛えることにしました。
時間はあります。天女は教師も魅了したから。
彼は外へいって花舞いお茶陶芸自分の腕をあげることにしました。
そこでたくさんの男を落としました。うはうは。
誕生日に趣味のほうでたくさんもらいましたが、
学園の誰もくれないので、そこで主人公が完全に見切りをつけました。
器用貧乏。
「利吉さん。いい陶芸家知りません?腕磨こうかと思って」
利吉さんから紹介された男は、寡黙で美丈夫な男でした。
陶芸のいつも寡黙で、大柄で、静かな男が言いました。
「恋をしているか?」
「してますよ」
「君がしているのは、恋じゃない」
「・・・・・じゃぁあなたが教えてくれるっていうの」
「・・・・・」
「知ったような口を叩かないで」

主人公は、じわりじわりと広がっていく熱を感じた。
陶芸の男の数少ない言葉の代わりにたくさんの行動・愛が
自分を包んでいると。陶芸の男が自分を好きなことを。
瞼を閉じて浮かぶのは大きな灰色の服だと分かっていたのです。
それがどういう意味かも分かっていたので、
少年は口をきゅっとしぼめました。

「恋をしよう」
「誰と?」
「俺と君だ」

トンと背中から大きな手が自分を包みます。

「本当の恋を教える。俺の生涯をかけて」

自分の死んでしまった心臓が灰色からピンクに変わって、
血がどくどく言っています。このままじゃぁ死んでしまう。

顔が絶対赤い。

主人公は最初抵抗しましたが、陶芸家の中の
花を見つけました。その花は大輪で見事なものだったのです。
最初は陶芸家のものだと思いました。
違います。それは少年の・・・・・心の花でした。

少年は恋をしたのです。
そして、陶芸家からのあつい思いをもらって、それからも少年は通いました。
言葉にしなくても二人は恋人でした。
少年はもう一人で満足したので、どこへもいかなくなりました。
微笑んで、手を重ねて、少年も陶芸家も幸せだったのです。

「ずっと一緒にいよう」

少年はその言葉に顔を赤く染めて、
こくりと頷きました。「いっぺん学園に戻る」といって、
そうそこが運命の分かれ道でした。
少年は荷物をつめて陶芸家と一緒になるつもりでした。
作法委員の話も聞き流し、うふふと花を咲かして、
少年の一番美しく、少年の一番幸せな時間でした。
陶芸家は気が長い性質でしたが、そのときばかりは
愛しさに目がくらみ、たまらないとばかりに少年を迎えに行ってしまったのです。

陶芸に近づいたのは天女でした。
天女はすべての年上を魅了する力があったので、
陶芸家は、少年が嬉しそうに近寄って、自分になにか言っているのが
邪魔だ、うるさいといってしまったのです。
口を恨んだのはこの時でした。はっと気づいた時には遅く、
少年は目に涙をためて。


「・・・・・・さっきのなし。もうあなたなんて知らない」
「知らない。さっさと帰って」

そういって少年は背を向けました。
陶芸家は走りましたが、少年は、忍びの卵だったので、
追いつくことが出来ませんでした。
すごいスピードで、泣いている少年を見ていたのは1年は組で、
近くを通りがかった利吉さんと土井先生にわけをいいます。
嫌な予感がした利吉さんと土井先生は少年を追いかけます。

少年は、作法委員でした。
怖がり者の愛されたがり屋でした。
罠を仕掛けるだけが得意で、仕掛けられたことなんてなかったのです。
一回も初恋も失恋もしたことがなかったのです。

「三禁・・・ふふ僕が恋に溺れるなんてね」

そういって簡単につくった仕組み。
洞窟に入りその穴を岩でふさぎました。

穴の外では何かいっているけれど少年はそんなことどうでもいいことなので
耳に入りません。

「溺れるなら、浮かぶなんてことしない。
奥底まで沈んでいくよ」

少年は手にクナイを握りそのまま振りかぶりました。

岩は丁度通りかかった6年によって開きました。
開くと血の匂いが立ち込んで



少年は一命をとりとめました。
「はい、食べて」
「いらない」
「食べないと」
「それって、あの女が作ったものでしょう?そんな毒みたいなもの食べさせてどうするの?」
「天女さんの悪口を言うな」
「言うよ。
先輩は、好きな人を盗られた人にいい人っていえるの?
僕は聖人でもなんでもないから、僕にとってその人がいい人なのかどうななんて
どうでもいいの。そいつは盗人で最悪な女ってだけ。
いいよ。いくらでも殴ってよ。殴ってそんで僕を殺してよ」
「食べないと元気にならないよ」
「いらないっていってるでしょう」
「でも」
「先輩。僕は死にたいんです。放っておいてくれればいいのに、
僕を生かすのは僕が死にたいと願うのと同等の罪で、エゴです」
「ここは生きる人の場所だ。僕をここから放りだしてください。
今度は、屍を出さないように頑張りますから」
「死なないでよ」
「泣かないでください。僕は僕がしたいことをしているだけなんです」
ここで6年〜4年が目が覚める。
少年は痩せていった。みんな目が離せなくなって、天女さまより少年になった。
少年は痩せていったのに、美しくなった。儚い美しさ。

危うい光を放っていた。
利吉は最後の手段として陶芸家を呼んだ。
陶芸家はあの時を凄く後悔していたので、少年をみてもっと後悔した。

「許してくれ」
「何をですか?あなたが違う女を好きになったことですか?
それは許すうんぬんの話ではなくあなたと女の話で私は関係ない」
「二度としない」
「そうですか。それも私に関係ありません」
「どうしたら君は、俺をもう一度みてくれる」
「見ているではありませんか」
「私は恋してます。今でも」
「私を好きだったあなたに。
それは今ここにいて土下座しているあなたではありません。
私と一緒に恋していたあなたです。その人は遠くに行ってしまいました。
私もその場所へ行こうと死の場所を考えているのです」
「俺はここだ」
「いいえ、もういないのです」
「何よりも誰よりも愛していたのです。いるのです。
だからそんな嘘私には通じません。
あの人は死にました。
私に恋をしろと真面目になれと、
ゴツゴツした指が私に触れることが何よりも幸福でありました。
言葉が足らない愛が大きいあの人は、突然、ぱっと闇に食われました。
だから私は死にたいのです」
「同じ顔をしたかたどうぞお帰りください。
あなたといると少しだけ泣きたくなります」
「・・・・・・・泣けばいい」
「いいえ、泣くなと言われました。
泣くことを私に与えていいのはあの人だけです」

「手荒な方法だがしょうがない」

少年の記憶を消しました


少年は痩せていた体に驚きそれから回復しました。
弊害として、少年は天女さまを近づけないようにみな細心の注意を払いました。
みなは少年のほうが大事になりました。
少年は脳がやられて、かかわりのある4〜6年生が棒人間に見えました。

なので親しかった人たちにもよそよそしくなりました。
代わりに123年生と仲良くなりました。
前のようになりたい人たちはやきもきをやきました。

問いただすとそういう(棒人間に見える)答えが返ってきました。
ある日忍術学園に陶芸を教えてに男がやって来ました。
少年は彼が誰か分かりませんが
男と会って、少年は先輩たちの顔が徐々にわかるようになりました。
最初はどうなるかと思って警戒してましたが、
大丈夫なことが分かりみなが緩んだ時、
二人になったとき少年に男は聞きました。

「恋をしているか?」
それは最初の言葉でした。
少年はきょとんとして笑って言います。

「いいえ」
「そうか」
「先生はアキナス城の知り合いですか?」
「?」
「言っといてください。大丈夫ですって、私は恋なんてしませんって」
「どういう」
「あれ、違いました?失敗しちゃったなぁ」
「まぁいい機会ですからいいですか。
僕は学園に入った時から殿様のものなんですよ。決定事項。
気にられたようでしてね、家ごと縛り付けられちゃいました。
恋したら大変ですよ。大切な家族を捨てて、
自分の身も危ないのに、逃げ続けるんですから。
いや、僕のことだから
家族と縁切って、僕が逃げたことを知られるまでその人とすっごく愛しあって、
好きな人を殺したようにみせてから、
何も言わずに殺されにいくんじゃないでしょうか?
それか、一生鳥の籠ですかね。どのみち一瞬の恋ですよ。
その一瞬に人生すべてかけるほどの恋なんて想像できませんけど、
自分よりもその人を愛するんでしょうかね。まぁあり得ない話ですよ。
・・・どうされました?


どうして泣いているんですか?